令和7年度 事例Ⅱ:B社のマーケティング・組織分析まとめ
1.事業概要・会社概要
- B社は資本金200万円のスポーツマッサージ店(保険適用外)
- 社長の思い(理念に相当)
大学時代のけがで競技を断念した経験から、
「アスリートの身体だけでなく心にも寄り添い、支えたい」という強い想いを持つ。
Z社で10年間磨いた技術と“心のケア”を、トップ選手だけでなく
中高生・大学生・一般の人にも届けたいという信念で独立。 - 施術ベッド5床、従業者6名(社長+契約社員5名)
- 施術者4名は競技経験とトレーナー経験を持ち、競技別専門性がある
- 基本施術:30分4,000円、60分8,000円
- 立地:X県都市部近郊の駅前通り1階、住宅街と大学が徒歩圏
- 有名トップアスリートの来店とメディア露出で知名度向上
- 大学運動部と専属トレーナー契約を締結し、安定収入を確保
2.組織
- 社長が施術指導を頻繁に行い、高い技術水準を維持
- 施術者4名は競技別専門性を持ち、社長とともに施術を担当
- 受付・事務担当が1名
- 契約社員中心の小規模組織で柔軟性はあるが、人員に余裕は少ない
- 専属トレーナー派遣により、店舗の施術キャパが圧迫される構造
3.強み(Strengths)
- 社長の高い施術技術(Z社での10年の経験)
- 「心のしこりも揉みほぐす」と評価されるコミュニケーション力
- 施術者4名の競技別専門性とトレーナー経験
- 有名トップアスリートの来店とメディア露出による信頼性
- 大学運動部との専属契約による安定収入とブランド力
- 駅前1階というアクセスの良さ
4.弱み(Weaknesses)
- Webサイトが一般的な情報のみで、魅力が十分伝わっていない
- 初回お試しコース利用者がリピートにつながっていない
- 顧客情報が「氏名・年齢・連絡先・施術コース」しか登録されていない
- 顧客に寄り添った対応が十分にできていない
- 予約時間に偏りがあり、混雑と空き時間が発生
- 価格・サービス面で近隣競合に流出する顧客がいる
- 専属トレーナー派遣により店舗の施術可能数が減少
5.機会(Opportunities)
- 本格的な施術を求める層の増加(肩こり・腰痛・けがの悩み)
- 中高生・大学生の運動部ニーズの高さ
- 大学キャンパスが近く、学生顧客を獲得しやすい立地
- トップアスリート来店による口コミ・信頼性の向上
- スポーツマッサージの認知拡大
6.脅威(Threats)
- 地域密着型の接骨院(保険適用)との競争
- 大規模接骨院の出店(回転率が高く、利便性が強い)
- 格安マッサージ店(60分3,000円)の価格競争
- カイロプラクティックや整体院など代替サービスの存在
- 顧客の流動性が高く、他店に流れやすい市場環境
7.課題
- 顧客情報の収集・活用不足
顧客の状態・悩み・競技・来店目的などが把握できず、寄り添った対応が難しい。 - リピート率の向上
初回お試しコース利用者が継続利用につながっていない。 - 予約時間の偏りによる機会損失
18〜21時に集中し、日中の稼働が低い。 - 競合との差別化の強化
技術力・専門性・心のケアをどう伝えるかが課題。 - 専属トレーナー派遣と店舗運営の両立
店舗の施術キャパが減り、収益機会が制限される。 - プロモーションの強化
Webサイトや情報発信が十分に魅力を伝えられていない。

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