限りなく透明な氷河期世代

尾道水道の景色 いま思うこと

限りなく透明な氷河期世代

 大学生の時、貧困国の支援をする学生がいた。外国で災害があったとき、募金を集める学生がいた。

 はすに構えた大学生だった自分は、そんな彼らに共感できず、「学生の本分を全うしろ」と思っていた。あまり勉強していないにもかかわらず、心の中でそんな言葉を投げかけ、彼らに苛立ちを募らせていた。

 あれから20数年の時が流れ、「矛盾社会序説 その『自由』が世界を縛るという本」に出会い、当時の自分の思いが言語化されスッキリした。

 その学生たちにとって、テレビに映る貧困国の飢餓難民や、災害に合った異国の見知らぬ人は助ける対象だったが、街にあふれる浮浪者などは可視化されていなかったのだとわかった。目から鱗が落ちた。本書では、そんな可視化されない人間達を「透明人間」と呼んでいる。

 いまや40代になった氷河期世代の私も、手を差し伸べられることがない「透明人間」の側にいる。それでも、このような小さな自己表現の場所は確保し、自分の生きる場所を守っていきたいと思う。

 そんな思いをこめてホームページのタイトルを決めた。

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