上毛電鉄 乗車記 西桐生駅と元京王の電車、帰りは赤城から特急りょうもう

なぜ上毛電鉄に乗りたかったか
上毛電鉄に乗りに行った。昭和40年代の京王の車輌があるからだ。昭和のノスタルジーを感じられる上に、比較的標高の高い場所を走り、景色が良い。駅間も短く細かく刻んでいるから地元に愛されている。さらに東武との接続もある。実際、帰りは赤城から太田まで東武で帰った。
2026年9月20日、高校からの付き合いの同級生と二人で出かけた。
この日の経路
JR足利駅 →(両毛線)→ 桐生駅 →(歩き)→ 西桐生駅 →(上毛電鉄)→ 中央前橋駅 →(バス)→ 前橋駅 →(歩き)→ 中央前橋駅 →(上毛電鉄)→ 赤城駅 →(東武 特急りょうもう)→ 太田駅
西桐生駅 ピンクの駅舎
JR桐生駅から歩いて西桐生駅に着いた。
パステル調のピンクの駅舎。昭和レトロだ。統一感があるように、内装もしっかり整備されていた。西桐生駅がいちばんレトロだった。雰囲気が落ち着いていた。



待合室の窓ごしにホームを撮った。


メモ:西桐生駅
昭和3年(1928年)の開業時からの木造駅舎。マンサード屋根の洋風建築で、国の登録有形文化財、関東の駅百選。JR桐生駅から歩いて数分。
電車に乗る 揺れと、自転車
西桐生から中央前橋まで乗った。行先の表示は電光で、くるくる回るタイプではなかった。
線路の歪みが大きく、車体が大きく揺れている気がした。乗っている人は観光客と地元民。自転車で入ってくる人もいた。自転車OKの路線だ。
メモ:サイクルトレイン
上毛電鉄は、運賃だけで自転車をそのまま車内に持ち込める。土曜・休日は終日すべての電車で利用できる(平日は朝の一部の電車と、8時ごろ以降)。自転車は後ろの車両に乗せる。
車窓 彼岸花、黄金色の田んぼ、女渕城址公園
車窓には彼岸花と田んぼ。田んぼは黄金色だった。雲がかかった埼玉の山並みが見えた。赤城山は雲で見えなかった。
車窓から女渕城址公園が見えた。歴史を感じたし、綺麗に整備されていて、地元に愛されていると思った。
翌日、車窓から見た女渕城址公園に、友達とマイカーで行った。印象は強化された。心に残ったのは沼と彼岸花、あと、ホタルがすむ小川。整備されていて、地元の方々が自然を愛する気持ちが伝わった。




メモ:女渕城址公園
前橋市粕川町にある、戦国時代の平城の跡。水濠が残る。上毛電鉄の新屋駅から歩いて10分。
公園の沼は西宿沼といい、女渕城のお堀の一部。荒れて水も汚れていた沼とまわりを平成4年度から整え、平成14年3月に「おなぶち城址公園」になった(園内の説明板)。女渕城跡は、昭和49年に前橋市の史跡に指定されている。
女渕城址公園の案内は、群馬県の「上毛電気鉄道 沿線の魅力スポット」のページにある。
京王の電車と「耳をすませば」
中央前橋駅から前橋駅まではバスで行き、帰りは歩いて中央前橋駅に戻った。ホームに、オレンジ色の京王の車輌が停まっていた。


子供の頃、こんな風景を見た気がすると思った。とても懐かしく感じた。京王とその年代を見て、「耳をすませば」を思い出した。
同級生も、私と同じように感じてくれた。古い車輌が落ち着く、と。
メモ:この電車のこと
上毛電鉄の700型は、京王井の頭線を走っていた3000系(昭和37年から造られた形式)。平成10年から12年にかけて上毛電鉄に来た。編成ごとに正面の色が違い、写真の728は8号車の「ゴールデンオレンジ」。
映画「耳をすませば」(1995年)の舞台は京王線の聖蹟桜ヶ丘駅のあたりで、劇中の電車は京王線の5000系(初代。昭和38年から44年に製造)によく似ている。700型とは路線も形式も違うが、同じ1960年代の京王の電車である。
中央前橋駅 川と柳

中央前橋のホームに平行して川が走っている。雨が続いていたから、流量が多く感じた。流れが速かった。柳並木がとても風情があった。昭和レトロの車窓と柳の相性がよかった。
メモ:広瀬川
駅の横を流れるのは広瀬川。駅前の柳橋から久留万橋までの約1.2kmが広瀬川河畔緑地で、しだれ柳が植えられ、萩原朔太郎らの詩碑が並ぶ。なお、中央前橋駅とJR前橋駅は離れていて、シャトルバスが結んでいる。
赤城駅 古い電車と新しい電車
赤城駅で東武に乗り換える。東武に接続するために、ダイヤをしっかり作っていた。
上毛電鉄の古い車輌と新しい車輌を同時に撮りたかった。


メモ:700型と800型
銀色の800型は、東京メトロ日比谷線を走っていた03系。2024年2月から上毛電鉄で走りはじめ、2026年2月に3本目が入った。入れ替わりに、8本あった700型のうち3本が廃車になっている。この日は、中央前橋を16時すぎに出る電車で赤城へ行き、17時00分発の特急りょうもう38号に乗り継いだ。
特急りょうもうと、池袋のレッドアロー
赤城から太田までは、東武の特急りょうもうに乗った。青い車体で、側面にカルピスと書いてあった。東武のレトロな特急列車に初めて乗って感動した。こちらも子供のころの記憶を呼び覚ました。


初代の西武線のレッドアローに似ている。レッドアローとりょうもうの席の材質が同じ感じで、昔の記憶を呼び覚ました。その車輌は現在富山県を走っていると聞いた気がする。
メモ:りょうもうとレッドアロー
この日のりょうもうは東武200系の「りょうもう『カルピス』EXPRESS」(2024年3月から)。200系は平成3年から走っているが、台車やモーターは昭和30年代の特急車(1700系・1720系)のものを使っている。
初代レッドアロー(西武5000系)は1969年に登場し、池袋と西武秩父を結ぶ特急「ちちぶ」などに使われ、1995年に引退した。車内販売の準備室もあった。1995年に2編成が富山地方鉄道へ移り、16010形としていまも走っている。1本は観光列車「アルプスエキスプレス」になった。
西武池袋線沿線に住んでいて、レッドアローに乗った。帰りに池袋から親と兄弟と乗ったことを思い出す。まだ車内販売があった。バブルの時代で牧歌的だった。
参考
トレインガイド(上毛電気鉄道)
サイクルトレイン(上毛電気鉄道)
上毛電気鉄道西桐生駅(桐生市)
広瀬川河畔緑地(前橋市)
映画「耳をすませば」と聖蹟桜ヶ丘(多摩市)
車両のご紹介(富山地方鉄道)



